社会人として起こりうる数ある出来事の中でも、同期が転職するというのは衝撃的なイベントですよね。特に、仲の良い同期から突然「来月末で退職するわ」なんて聞かされたらびっくりします。
新卒で入った会社で同期というのは特別な存在ですし(同期の絆を深めさせて会社への帰属意識を高めさせたいという目論見は感じるけど)、同期は減ることはあっても増えることはないという点も大きいです。
私は、前職の古い企業文化に馴染めなかったことと、地方配属が原因で、東京の会社に転職しました。
本記事では、同期転職イベントの中でも、「羨ましい、同期に先をいかれた気がする、自分はこれでいいんだろうか」などと思ってしまうケースについて考えます。
私自身、この感情は痛いほど経験済みですので、当時の心境を思い出して書いていきます。
このサイトの管理人、マボです。
大阪大学外国語学部ドイツ語専攻を卒業し、2019年新卒で日系メーカ企業に入社。
古風な企業文化と、配属ガチャ敗北によるド田舎暮らし(メーカーあるある)に耐えかねて、
入社2年目の春に転職を決意。
コロナ禍等なんだかんだ苦労し、2021年夏に外資系IT企業に未経験で転職、上京に成功。
- 同期が転職して何となくモヤモヤする
- 嫉妬してしまう自分が嫌
- 転職した同期との関わり方を知りたい
転職する同期を羨ましいと思う理由
同期の転職を知って、寂しい気持ち以上に強烈な焦りや嫉妬を感じることはありませんか?
その感情の元を辿ると、以下のようになるのではないでしょうか。
自分も、今の会社や仕事に対して不満がある
心底現状に満足しているのであれば、同期が転職して焦るどころか、むしろ「転職して勿体ない」「会社に馴染めなかったんだろうか、可哀想に」などと思うはずです。
あなた自身が会社に対して不満を抱いているから、羨ましく思うんですよね。
何となく働いている状態に比べれば、自分は現状が不満なんだと分かっただけでも一歩前進しています。
現状が不満だと自覚した後は、そのままにせず解決のためにアクションを起こしてください。
正直、自分もその同期と同じくらい優秀だと思う。むしろ自分の方が上かもしれない。
私の同期で一番初めに転職した人は、とんでもなく頭が良くて、この会社に収まっているのが勿体ないと誰もが思うような人でした。
純粋に、「やっぱり転職したか、すごいなあ、大物になって欲しいなあ」という気持ちしか起こりませんでした。
勝ち目がないほど優秀な同期が転職したときは、何も感じなかったのに…
しかし、それ以降の同期が転職した途端、唐突に焦りと羨ましさが芽生えます。
2人、3人といなくなるごとにその気持ちは加速していきました。
自分が敵うわけがないほど優秀な人に対しては、羨ましさすらも湧かないものです。
同じ土俵に立っていると思っていないからです。裏返せば、相手の転職に対して何らかのモヤモヤ、ドロドロとした感情を抱くのは、相手を少なくとも自分と同等レベルだと思っているからかもしれません。
同期が今の会社より良いところに転職した
ただ転職したということではなく、同期が今の会社より給与も社会的な信頼度も高いようなところに行くと本当に羨ましくなります。
私と同じ部署で二人で配属されて、同じ条件で同じ仕事をしてきた同期が先に転職して、まさにこのような状況になりました。
当時私がいた会社は決して給与が低いということはなく、業界トップシェアの企業でもありました。
不満はあったものの一応「自分は優良企業に勤めている」という気持ちはあったので、その分彼女がもっといいところに転職が決まったことに対して、余計に驚きと羨ましさがありました。
嫉妬もあるし、複雑な気持ちになりますよね…。でも人は人なので焦りは禁物
自分はこのままでいいのか?モヤモヤした時に考えること
同期に先を行かれたような気持ちになって、自分もこのままではマズい気がしてモヤモヤしてきませんか?
そのモヤモヤを次のアクションに変えるヒントを紹介します。
焦って突っ走らないで!まずは自分の不満を整理しよう
自分が現状の何に対して満なのか整理しないまま、転職すること自体を目的に転職活動を始めようとしていませんか?
自分も転職するぞと決めた場合は、問題点を整理してからでないと、転職の軸がブレブレになるので転職活動自体うまく進みません。
「同期のあの子はスムーズに転職が決まったのに、私は…」という焦りのループに陥ります。
まさに私が陥っていたパターンです。これは精神的にキツイです(泣)
これについては別記事で対処法を記載していますので、こちらを参照ください。
同期は水面下で着々と行動していたという事実
すでにあなたの心が転職に傾いている場合は、転職した同期は、あなたが知らない間に水面下で一生懸命事を進めていたという事実を重く受け止めましょう。
先ほどは焦るな、突っ走るなと述べましたが、現状に対する漠然とした焦りや不安を整理することに関しては、今すぐ取り掛かってください。
転職では年齢が物を言うため、アクションは早く起こすに越したことはありません。
【メリット多し】辞めた同期とは仲良くしよう
転職した同期を裏切り者扱いして、関係を切る必要はありません。むしろ、辞めた同期だからこそ仲良くするメリットは本当にたくさんあります。
実験台として観察する
先に転職した同期は、同じ会社から今転職した結果どうなるか知るための観察対象にできます。
連絡を取り合い、同期が転職してからの数ヶ月、どのような様子で過ごしているかを観察してみてください。
今転職して自分も幸せになれそうか、はたまた今動くにはキャリアが浅すぎて転職先で苦労しそうか、貴重な判断材料になりそうです。
他会社の知り合いは貴重
基本的に、友人関係は自分の会社の中で完結させない方が良いと思います。
同じ会社で働いていると、価値観や生き方までだんだん似てきます。会社のコミュニティに終始していると、価値観のアップデートに繋がらないからです。
極端な言い方をすると、近親相姦の小さな村で生きているような状態になるので、自社内での常識以外わからなくなります。
また、他会社の友人とは、利害関係から開放されます。
同じ会社だと、どうしても上下関係やライバル関係にもなるので、本当の意味では信用できません。
そのため、他会社の友達は貴重です。大学の友人と同じように、辞めた同期との繋がりはぜひ残しておいてください。
あなたが転職しないにしても、他会社の人と話していると刺激にはなるので、ビジネスに繋がるアイデアをもらえるかもしれません。
今後転職を考えているなら、相談相手としてもかなり役に立ちます。
敵の敵は、味方
辞めた同期と仲良くするメリットを述べてきました。
とはいえ、「相手が辞めた途端、急にこちらから仲良くするのも変に思われるんじゃないか…それに自分はコミュ力がある方でもないし」と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
心配要りません。
「自分もちょっと会社に不満があるんだけど、先に転職した人として、参考に話を聞かせて欲しい」と連絡するだけでオッケーです。
共通の会社に対して不満がある同士、辞めた同期も「敵の敵は味方」と言わんばかりに、大喜びで話をしようと言ってくるはず!急に距離が縮まることも十分あります。
私は先に転職する同期を見送った側と、転職した側の両側面から経験済みですので、保証できます!
自分のキャリアを考えるきっかけにしよう
同期が辞めたことをきっかけに、一度立ち止まって自分のキャリアについて考えることは、絶対にあなたにとってプラスになります。
同期の転職で落ち込んだり、妬んだりする時間は勿体ない!
自分にとっての前向きなきっかけにしてしまいましょう。
同期が辞めまくる会社は、多分ヤバい
同期がこれまでにあまりにも多く辞めまくっている、もしくは短期間で数名一気に辞めているなど、不穏な兆候がある場合は、この会社自体がヤバいのではと疑ってみてください。
この場合、転職した同期達それぞれの事情以外に、共通の問題があってみんな辞めている可能性があります。
将来性が無くてヤバい、企業風土がヤバい、経営層に不信感があるなどといった、会社そのものの問題です。
このような問題は、部署異動で解決できるレベルのものではないので、なおさら転職のきっかけになりやすいです。
同期が辞めまくっていておかしいと感じる場合は、ぜひ会社自体に問題がないか疑って下さい。
同期が転職できたなら、あなたもきっとできる
あなたと同じようなレベル感の同期が転職に成功して、転職先で幸せそうにしているのならば、きっとあなたも大丈夫です。転職できます。
転職したい理由を明確にして、業界研究をして、あなたの経験の強みを明らかにして、面接に備えればきっと何とかなります。
自分もきっと大丈夫だという前向きなエネルギーに変えてください。
動くなら早めに
転職に傾いている場合は、早めに動くことに越したことはありません。
転職市場における年齢の重要性
転職では、社会人のしての経験が浅いほどポテンシャルを見て採用され、すでにある程度年齢を重ねている場合は、欠員を埋める即戦力になれるほどの専門性があるかを重視して採用される傾向にあります。
業界または業種、もしくはその両方を変えたい場合は、早めに動くことがおすすめです。
特に、入社して早い段階で転職を考え始めた場合は、第二新卒のメリットを利用する手があります。
第二新卒は、入社3年未満、もしくは25〜26歳頃までと言われています。
私がお世話になった転職エージェントは、年齢がより重要だと言っていました。
26歳頃が、転職における一つのターニングポイントになるそうです。
歳を取ると機動力を失う
年齢を重ねるにつれ、転職しよう、現状を変えようという気力自体失われていくようです。
特に、家族ができて、守るものができた場合は動きにくくなります。
私が転職する時の部署の送別会で、一回り年上の人がボソッと「僕も一度くらい東京に住んでみたいと思ったことがあって、転職活動をした時に画策したが、妻に止められたので諦めた」と言っていたのが印象的でした。
転職したい、または人生に悩んでいるなどと漏らすと、「悩んだり現状を変えようともがき苦しむのは、若いうちだけ。若いから悩むだけだし、あまり意味ないよ(笑)」などと言ってくる大人が出てくると思います。
年齢を重ねて機動力を失った大人の末路ですので、惑わされないで下さい。
「3年我慢しろ」と言ってくる人も、大概は転職経験のない人なので無視でOK♪
迷ったら転職エージェントと面談
転職しようか迷ったら、転職相談のプロである転職エージェントに面談してもらうのが確実です。
客観的に、転職市場の動向を踏まえた上で、今どうすべきかアドバイスをもらえます。「同期が転職して焦るが、何が不安なのか分からないから整理したい」「転職すべきか分からない」という悩みが解決されるはずです。
面談を受けるのもサービスを受けるのも完全に無料なので、面談だけでもまず受けてみることをお勧めします。
私は、初めてエージェントに面談してもらった時は、「まだなんの実績も残していないし、経験も浅すぎるので現段階で転職は無理。もう少し今の会社で頑張ってからにしては」と言われました。
それが分かっただけでも大収穫でしたし、その時は一旦転職を踏み止まりました。
モヤモヤしている段階の人でも、絶対に収穫はあります!ぜひ行動してみて
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今こそ、キャリアについて考え直すチャンス
同期が転職して焦った時に考えるべきことをお伝えしました。
羨ましく思ったり、妬んだりしてしまうかもしれませんが、自分自身のキャリアを考え直すきっかけとして、ポジティブに受け止てください。
あなたが前向きに頑張っていけることを、心から願っています。
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