夏の終わり。
行きたかった企業は最終面接落ちし、手札の企業は全滅しました。
入社2年目夏の陣、敗北です。
結局転職の軸は定まらず、英語力が足りないとエージェントから言われて落ち込み、
このまま突っ走っても意味がないと悟りました。
この記事では、その後転職活動を再開するまで、仕事と勉強を頑張って力を蓄えた半年間について記載します。
こちらの記事の続きです。
これまでの敗因の分析
うまくいかず落ち込んだとはいえ、転職を諦めたわけではありません。
失敗した理由を考えました。
転職の軸が間違っていた
「海外に行ける機会がありそうなところ」という何となくの基準で、企業を選んでいました。
それで留学事業の会社や、メーカーの海外営業など面接を受けましたが、
全くピンときませんでした。
一方で、最終面接で落ちた、Linkedinで出会った会社(こちらの記事参照:【第二新卒女・転職体験記⑨】ITコンサル国際事業開発職、最終面接落ち【入社2年目夏。燃え尽きた】)は、
海外に行ける機会はないと言われたにもかかわらず、
性別関係なくのびのびと働けそうな雰囲気に惹かれ、入社意欲が高まりました。
前職の嫌だったところは、女性が海外駐在させてもらえなかったり、営業になれなかったりするような、古い社風です。
それを、私自身が「海外駐在したい」「営業をしたい」ということだと勘違いしていました。
本当は、「性差を感じることなく働きたい、性別を理由に不利な扱いをされたくない」ということであって、
「海外駐在」「営業」自体は、実はどうでも良いのだと自覚。
アピールできる経験と成果が少ない
仕事上の実績がまだ少なすぎて、面接中にうまくアピールできていないと感じることが多々ありました。
それっぽくでっち上げて話すことは割と得意なのですが、
それでも補いきれていなかったと感じます。
経験の少なさに加え、経験内容が「秘書業務」のみなのも不十分ポイントです。
秘書業務自体、成果が見えにくいことに加え、転職先でも秘書を極めたいわけではないため、
この時点での経歴だけだと厳しいと考えました。
方向性の修正:外資系に行きたい!
これまでの失敗を踏まえて、本当に大切にしたい転職先の条件が見えてきました。
- 社風が新しくて、男女平等で、不快にならずに済むところ
- 勤務地は東京
- 業種・職種はこだわらない。求人票を見た印象で決める
とにかく一番目の条件が重要でした。
日系の企業を選択肢に入れる限り、またハズレくじを引く可能性は消えないと考え、
今度は外資系企業のみにフォーカスします。
「何となく海外に行きたいから英語を頑張る」ではなく、
「外資系企業で快適に働きたいから英語を頑張る」という方向性にシフトしました。
仕事での経験値を上げた
転職でアピールできるネタを作りたいから、仕事を全力で頑張ろうと決意した矢先でした。
新しいことを任されたり、新設の部署のメンバーとして部署異動したりと
チャンスが立て続けに巡ってきました。
通訳室のヘルプに呼ばれる。逐次通訳の特訓を受け、英語を磨いた
私は、海外からの顧客への接客と手配業務を行う部署に所属していて、割と英語を使うポジションだったのですが、
社内にはそれとは比べ物にならないほどの、英語のプロ集団の部署がありました。
重要会議で通訳を担当している、英語のスペシャリストのみで構成される「通訳室」です。
海外サイドとの大きな会議が開催されることになり、通訳室だけでは人手が足りないということで、
助っ人として呼ばれました。
会議当日まで、1ヶ月後ほど、通訳室による逐次通訳の特訓の日々。
終業後は、通訳室から出される課題を毎日必死でこなし、BBCのニュースを聞き込みました。
プレッシャーは感じましたが、外資系企業就職のために鍛えたいと思っていた英語を
お金をもらいながら特訓してもらえるのですから、願ったり叶ったりです。
部署異動を経験する。「総合的品質経営」を学ぶ
社内全体で、「業務全体の標準化と品質向上を通して、サービスの質を向上させよう」というプロジェクトが始まりました。
組織全体として統一した品質管理目標への取り組みを、経営戦略に適用したもので、
TQM(Total Quality Management)と言い、日本語では「総合的品質経営」と呼ばれます(トヨタ系のメーカーの方は、聞いたことがあるかもしれません)。
TQMの導入のために、専任の部署が新設されました。
初めのメンバーの1人として、私が配属されました。
社会人になって初の部署移動です。
私が任された仕事は、部署全体の雑用係というか、相変わらず秘書業務に近いものでした。
トヨタ系の偉いコンサルを会社に何度も呼ぶようになったため、主にその対応を行います。
秘書業務以上のことを学べるチャンスだと思い、
コンサルが従業員や役員に対して指導する様子を毎回一番近くで聞き、
業務の品質向上や、経営の最適化のノウハウを吸収しました。
約4ヶ月間、TOEICにフルコミット
通訳室による英語の特訓を経て、少し英語に自信がつきました。
次は、転職活動の履歴書に書くためにTOEICの勉強に身を投じます。
もともとのスコアは875点で、900点越えを目指しました。
900点あれば、外資系であっても、英語が原因で書類落ちすることはないだろうと考えたからです。
空き時間は全て勉強
17時に退勤後、リーディングの模試を75分間測って解き、見直しをして、
リスニング対策は、寝る前に30分間シャドーイング。
これを毎日やりました。
地獄の苦しみでしたが、900点を突破して外資系企業に転職できている自分を想像することで、乗り越えられました。
テキストは、このシリーズをやり込みました。本番より少し難易度が高いです。800点を超えている状態からスタートする方に、圧倒的にオススメです!
一番仲良くて平日もよく遊んでいた同期には、
「私は、毎日TOEICの勉強をしないと死ぬ呪いにかかっている」と説明。
「私も一緒に呪いにかかって、900点を目指す!」と言ってくれたその同期のおかげで、
切磋琢磨しながら頑張ることができました。
本当に感謝です。
875点→925点達成
TOEIC公開テストに加え、社内で受けるTOEICも合わせると、
この4ヶ月の間に合計6回くらい受験しました。
勉強を始めて2ヶ月程度で安定して900点を超えるようになり、
最終的に925点取って、呪いにピリオドを打ちます。
資格勉強の鬼になる
TOEIC以外には、3つの資格を取りました。
マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
MOSのExcelの資格を取りました。
条件付き書式や基本的な関数など、Excelの基本的な技能を備えていることを証明できます。
私は、会社のシステムに合わせて2016年の版を受けました。勉強はこのテキスト一つで十分です。
汉语水平考试(HSK)4級
こちらは中国語の資格です。
趣味で中国語を習っていたので、履歴書に書ければどこか会社の目に留まるかもしれないと思い、受験しました。
級の数字が大きくなるほどレベルが高く、
4級はギリギリ履歴書に書いても良いレベルと言われています。
TOEIC950点や満点を目指しても良かったのですが、
ある程度点数をとっている英語を無理してこれ以上頑張るより、
中国語も少しできることをアピールした方が
付加価値が上がると考えました。
このテキストを使いました。けっこうボリュームがあります。
品質管理検定3級
品質管理検定は、異動した先の部署のミッションであるTQM(総合的品質経営)にダイレクトに関連する検定です。
総合的品質経営の手法や、品質管理のための統計学の基礎知識があることの証明になります。
こちらのテキストと過去問で勉強しました。あまりメジャーではない試験なので、受け終わった後のテキストがメルカリで高く売れます。
実際の業務で学んだことに加え、資格も取ることで
転職活動の面接で、アピールの説得力が増すと考えました。
いざ、転職活動再開
この半年間で、転職の軸を見つめ直し、新しい業務経験と資格で武装しました。
・秘書部/海外からの顧客来訪時の手配と接遇
・ドイツ語検定準1級
・簿記3級
・ITパスポート
・TQM推進部/「総合的品質経営」を学ぶ
・通訳室の助っ人として、日英逐次通訳を経験
・TOEIC925点
・マイクロソフト オフィス スペシャリスト(MOS)
・汉语水平考试(HSK)4級
・品質管理検定3級
これらの追加の業務経験と資格を提げて、いざ、転職活動再開です。
次回に続きます。
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