日本人が中国人と国際結婚するためには、どのような書類が必要で、どんな手順で手続きを進めると良いのでしょうか。
本記事では、先日中国人のパートナーと入籍したばかりの私が、体験談を交えて解説します。
このサイトの管理人、マボです。
東京のIT企業に勤務する27歳OL。
一歳年下の中国人のパートナーと、交際1年のタイミングで結婚。中国語勉強中。
夫です。この記事を監修しました
中国の安徽省出身(上海から新幹線で3時間。中国の基準で言うと近いです)。
中国の大学で日本語を専攻し、一年間日本に交換留学してそのまま日本企業に就職。来日3年目
- 中国人のパートナーと結婚を考えている
- 国際結婚に興味がある
- 国際結婚って、苗字とかどうなるのか気になる
中国で手続きor日本で手続き?
中国人との結婚手続きは、「先に中国で手続きする場合」と「先に日本で手続きする場合」の2通りあります。
中国のゼロコロナ政策の影響で、私が中国に渡航できる目処が立たないことを踏まえ、私たちは日本で手続きしました。
中国への渡航目処立たず。私たちは日本での手続きを選択
結婚話が出た当初は、以下の流れを想定していました。
中国のゼロコロナ政策が緩和され、外国人が中国に入国できるようになるのを待つ
↓
私と彼が中国に渡航
↓
彼の家族に会ってから、そのまま中国で結婚手続き
結局、いつまで待つべきか一向に目処が立たないこと、籍を入れてしまえば中国人の配偶者として渡航が認められるようになることから、日本で手続きするのが現実的だという結論に至りました。
彼の両親に会う前に入籍することになってしまいました。
彼の両親とは普段からテレビ電話はしていて、「息子が選んだ人なら」ということで結婚を認めてもらえました。
中国で手続きする場合のみ、「赤い本」がもらえる
彼は中国で手続きがしたかったようで、かなり残念がっていました。
その理由は、中国で籍を入れた夫婦だけが手にすることのできる「赤い本」の存在です。
日本で手続きすると、赤い本もらえない。しょぼん…
これは「結婚証明書」で、中国では夫婦の証として憧れのアイテムだそう。
一方で日本では、こういう婚姻届の写真をインスタでよく見かけますよね。
中国だと、これの代わりに結婚証明書の写真をWeChatに投稿して、結婚報告するようです。
私たちはゲットできませんでしたが、まあ仕方ない!
国際結婚は、基本的に夫婦別姓
日本では現状夫婦別姓は認められていませんが、国際結婚の場合は、基本的に夫婦別姓。
入籍から半年以内に別途手続きをすれば、同姓にすることも可能です。どちらにするか自由に選べるのが嬉しいですね。
苗字を変えた側が、各種名義を変える際の手続きがめちゃくちゃ大変らしいので、それをしなくて済むのもありがたい
ちなみに、中国では夫婦別姓が基本です。
日本人が用意する書類
私が実際に必要だった書類について解説します。
日本人サイドは楽でした。日本人同士で結婚する場合の書類と変わりません。
必要な書類は、婚姻届を提出する市区町村によって微妙に異なるため、ご注意ください。
婚姻届
日本の婚姻届のフォーマットをそのまま使用します。
戸籍謄本
本籍地のある市区町村から取り寄せる必要があります。
マイナンバーカードを使ってコンビニから申請して、5営業日くらいで取り寄せできました。
身分証明書
運転免許証やマイナンバーカードなどの、顔写真入りのもの
住民票
こちらもコンビニで印刷できます。
マイナンバーの情報など載っていない、一番シンプルな形式のもので大丈夫でした。
日本に1年以上住んでいることを証明する必要があります。
中国人が用意する書類
業者に依頼して中国から取り寄せたり、平日に大使館に出向いたりと、中国人サイドは大変そうでした。
必要な書類は、婚姻届を提出する市区町村によって微妙に異なるため、ご注意ください。
婚姻要件具備証明(独身証明)
在日本大使館領事館で発行してもらう資料で、結婚できる年齢に達していて、独身であることの証明です。
せっかくなので見物したいと思い、有給を取って五反田にある領事館についていきました。
営業開始時間の9時より前に行きましたが、すでに数名並んでいました。
9時になると警備員が出てきて、コロナ対策のため付き添いの日本人は外で待つよう言われ、中には入れず。
(中国にある日本大使館は、中国のガチ軍隊である人民解放軍が警備してくれているそうです。厳重。。)
待つこと30分。中国人の女性の付き添いで来ていた日本人の男性も一緒に外で待機していました。あの2人も結婚するのかもしれません。
翌週無事に、完成した婚姻要件具備証明が、領事館から代引で郵送されてきました。
パスポート
国籍の証明のため。
婚姻要件具備証明およびパスポートの和訳
翻訳者の住所と氏名を明記した訳文も一緒に提出します。翻訳者は誰でも良く、彼が自分で翻訳したものを添付していました。
出生公証書
中国の役所から取り寄せます。生まれたときに出生届が出された地域で発行してもらう書類で、中国国内で生まれたことを証明します。
身分証明書
日本で発行されたもの。運転免許証やマイナンバーカードなどの、顔写真入りのもの。
住民票
日本に1年以上住んでいることを証明するために必要です。
婚姻届提出までの準備期間は、3ヶ月かかった
上記の通り、中国から取り寄せる資料が色々あるので、私たちの場合は入籍日の3ヶ月前から準備をスタートしました。
実際に提出する日までに、2回区役所に行って書類を確認してもらっています。
市区町村ごとに必要書類が違うのと、区役所のホームページを見るだけではよくわからなかったので大変でした
不足している資料を作ったり、修正したりを繰り返して、婚姻届提出日の2週間前くらいに全部の資料の準備が整いました。
中国での手続きが待っている
日本で婚姻届を提出し終わった現在、彼は「日本では既婚者、中国では独身」の扱いになっています。
これからは、中国側での手続きを行うための準備を進めていきます。そのプロセスは以下の通りです。
婚姻届受理書を外務省に郵送します。
「この婚姻は法的に有効だ」という証明として、外務省からの「公印確認」をもらうためです。
これで、婚姻届受理書が中国でも有効になります。
中国での彼の戸籍情報を、未婚から既婚に変更。
これから行う上記のプロセスを終えて、完全に結婚手続き完了です!道のりは長い。
えっ!!
じゃあ日本の法律上は私と結婚したまま、これから中国で別の人と結婚することも可能ってこと?(笑)
そうなるね♪
国際結婚スゲ〜!!
以上、中国人と日本で結婚する場合のプロセスをご紹介しました。
これからは中国滞在、ビザの諸々などやることが盛りだくさんなので、これからも情報更新していきます。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!
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